この週末のトピックスは、自分的には何といっても大リーグのワールドシリーズでのロサンゼルス・ドジャースの2連覇でした。ロサンゼルスは私の前職時代の最後の海外駐在地、2014年4月から2019年8月末まで約5年半、妻と2人で住んでいました。その間、ドジャースタジアムや、2018年からは大谷翔平選手が来たロサンゼルス郊外のアナハイムに本拠を置くエンゼルスのスタジアムには幾度となく通いました。
そんな思い入れのあるロサンゼルスのチームであることに加え、昨年からは大谷選手や山本由伸投手、今年からは佐々木朗希投手も加入し、ファンとしての思いは駐在中(その頃は前田健太(マエケン)投手やダルビッシュ有投手が在籍)よりも強くなっています。
今年のシリーズの凄さをここで細かく語るつもりはありません。ただただ、手に汗握る、最後までどちらに転んでもおかしくないゲームでした。ドジャースが勝ったのはなぜでしょうか?個々の選手の活躍はもちろんありますし、優勝をめざす執念が源であったこともありましょう。でもそれは相手のトロント・ブルージェイズも同じこと。目に見えない、誰もコントロールできない何かが働いたのでしょうか。それを、時の運というのかもしれませんね。それは第6戦までの3勝3敗の中でも、各試合でそれぞれのチームに働いていたものと思います。そして最終戦ではそれが少しドジャースのほうに微笑んだのでしょう。もちろん、時の運は黙っていても微笑むわけではなく、普段から微笑むように行動しておかねばならないと思います。あらゆる局面で手を抜かず、常にベストを尽くす、そして後は天命を待つといったところでしょうね。選手はもちろん、監督やコーチの皆さんも同じです。例えば、これまで打撃不振で第6戦から先発メンバーから外れていたパヘス選手を9回からセンターに入れ、また第6戦から肩の強いロハス選手をセカンドに入れていたこと、これらは様々なデータを駆使した上での采配だと思いますが、何よりも普段から選手のことをしっかりと見ていることがその基盤にあります。すべて最終戦で機能していました。
いろいろと学ぶことも多かった今年のワールドシリーズでした。日本のプロ野球も終わり、野球好きとしてはしばらくは野球ロスです。来年も熱戦に期待です。
