今日は2学期の始業式、いつもどおり前半は生徒会の皆さんが仕切ってくれて、私と生徒指導主事からのお話、部活で好成績を収めた生徒の発表を行い、後半は今回の特別仕様として、3月のベトナム・カンボジアスタディツアーの様子を3年生の代表者（大内さん）にプレゼンしてもらいました。ツアー参加者の貴重な経験が、全校生徒に伝わったのではないかとと思います。大内さん、ありがとうございました。

それでは、2学期開始にあたって、私がお話しした内容を下記します。
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皆さん　おはようございます。校長の大川です。第2学期の始業式にあたり、少しお話しさせてください。
皆さんはどのような夏休みを過ごしたでしょうか？1学期の終業式に、学年ごとにメッセージを出させてもらいましたが、1学期の終了時点と比べて、何か少しでも進歩した自分を見つけることができるのであれば、それは大きなことです。それを2学期からの自分の様々な活動や行動に活かしてほしいと願います。
この夏は、加藤陽子さんという方が書かれた、「それでも日本人は戦争を選んだ」という本を読了しました。以前自ら書店で出会って買った本ですが、なんと箕面高校の図書室にもありますので、ご興味ある方はどうぞ手に取ってみてください。夏って時節柄戦争に関する報道や番組が多いですよね。私自身も手に取る本はどうしても戦争に絡んだものになってしまいがちです。この本は筆者が中高生と語りながら、日清戦争以降の日本の戦争に触れていくものです。従来の自分の知識と異なるものに触れていたり、初めて見るデータ等もあったりして、従来とは違った見方を持つことが可能になり、またいろいろと考える機会も得られる、やはり本は大切だなという思いと、まだまだ勉強不足だなという自省の思いを強くした次第です。1年生には1冊本を読んでみてね、と1学期の終業式にお話ししましたが、面白くてお勧めの本と出合えたのなら、ぜひ紹介してください。
そしてまたこの夏はパリでオリンピックもありました。おそらく全国の学校でたくさんの校長先生が、始業式でオリンピックネタに触れているのだろうなぁと思いつつ、私も少しだけ触れます。映像で見る、街全体が芸術作品のようなパリの街並みに、34-5年前にここに住んでいたなんて、もはや前世のようだな、なんていったノスタルジーはさておき、私がヨーロッパに住んでいたころに行われたスペインのバルセロナオリンピックでは金メダル3個とかだった日本チームがなぜここまで金メダルを含むメダルを量産できる国になったのかなと自分なりにつらつら考えた結論、そのキーワードは国際化と多様化にあるのではないかということです。サッカーやバレーボール、バスケットボールは今回メダルには届きませんでしたが、それでも一昔前より格段に世界レベルに近づいているのは、海外に出て活躍の場を求める選手が増えたことによるものでしょう。オリンピック種目ではないですが、野球もしかりですね。やり投げ金メダリストの北口選手は単身チェコに渡って飛躍しています。また、フェンシングやバドミントンは、それぞれフランスやマレーシアといった外国人コーチのサポートが奏功していると聞きます。
また、多様化している種目に日本勢がしっかりとフォローできていることも実績向上に繋がっていますね。ブレイキンやスケボー、スポーツクライミングと言ったところですが、個人的にはオリンピックの種目として100年以上の歴史がある近代五種という種目で日本人が初めてメダル（銀）を取ったことに興奮しています。ちなみに、バルセロナで日本がメダルを獲得したのは8種目、今回のパリでは倍増の１６種目になっています。
これらの、国際化に繋がる一歩外に踏み出す気持ちや、多様化、多様性を認める姿勢は我々も大いに学ぶべきところだと思います。また、オリンピアンの皆さんが異口同音のように言っていた、しつこく諦めずに取り組んだとか、楽しんで取り組んできた、と言った点も、とても印象に残りました。みんなも様々な受け止め方をしたでしょうが、これはというアスリートの姿勢や考え方は大いに参考にしてくれたらと思います。
さて、そして2学期が始まりました。3年生は、目の前にある文化祭の成功、それと同時に次のステップに向けてひたすら邁進するという状況ですね。しつこいですが、みんなはまだまだこれからガンガン成長します。伸びしろはたっぷりです。先ほどのオリンピアンの話題の繰り返しですが、しつこく、諦めず、貪欲に、そして楽しんで次の進路への道を歩んでください。
また1－2年生は勉強、行事、部活にメリハリをつけて取り組む2学期になりますね。2年生は、早いもので箕面高校生活も後半戦に突入です。前半戦を振り返り、思いも新たに、今後の自分のありたい姿、あるべき姿を見定めていってください。1年生は入学式でも触れましたが、皆さんが受験の際に書いてくれた自己申告書、あれに描いた内容は皆さんの高校生活の原点、初心だと思います。あの思いを忘れずに１学期過ごしてきたでしょうか？PDCAの３番目、自分の行動をチェック、検証して、それを基に次のアクションを考え、実践していってほしいと思います。
それでは、皆さんにとって飛躍の２学期になることを願い、私の話を終わります。
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