先週来報じられているロサンゼルスで起きている山火事についてお話しさせてください。
私が5年半住んでいたのはマリナデルレイという世界最大のヨットハーバーのある街で、サンタモニカの南側でした。その先にあるパシフィック・パリセーズという地区が、よくニュースで取り上げられており、今もなお鎮火に至っていない場所の一つです。上のアイキャッチ画像はパシフィック・パリセーズの丘からサンタモニカのビーチを見下ろした図です。おそらくこの緑の木々も焼けてしまっていることでしょう。
私の駐在している時も山火事はたびたび起きていましたが、今回のような広範囲でしかも長引いているのは見聞きしたことはありません。当時の友人にも避難はできたものの自宅が焼けてしまった方もおり、心を痛めています。日本のニュースでは、パシフィック・パリセーズや近隣に住むハリウッドのセレブのことが話題になりがちで、もちろん彼らも大変な思いをされていますが、報道されない一般の方々が大多数で、その方々が人生をかけて建てた自宅が、なす術もなく自宅が燃えてしまうという状況は想像を絶します。本当に一日も早く鎮火し、生活が元に戻ることを祈ります。
山火事の原因と、それがここまで拡大してしまっている背景は、専門家の皆さんが種々分析されていますので、ここで私が多くを述べるつもりはありませんが、一つだけ言わせていただくとすれば、やはりここでも地球温暖化が影響しているものと思います。海水温上昇による風の動きの変化、降水量減少による乾燥等々。客観的には自然災害ですが、ある意味人災ともいえます。犠牲になった方々のご冥福をお祈りし、また被害にあわれた方々へのお見舞いも申し上げながら、始業式の式辞でも述べたとおり、この機会に再度環境問題について自身でも向き合っていきたいと思います。

(パシフィック・パリセーズにあるリヴィエラカントリークラブというゴルフ場。来月PGAツアーが予定されていますが、実現できるかどうか。)