本日令和5年度の終業式を、少し暖房が効いて心地よくなった体育館で行いました。私から下記のようなメッセージを現1‐2年生に伝えました。特に遅刻について、厳しめのメッセージを出しています。
皆さん、おはようございます。第3学期の終業式にあたり、私から少しお話しさせてください。3月に入って既に3週間ほどが経過しましたが、この期間を活用して、学習面や生活面で今年度を振り返ってくれているものと思います。もし不十分な人がいたら、この先令和6年度の始業式まで20日近くありますので、これから先を見据えた新学年のスタートが切れるように、気持ちも含めてしっかりと準備をお願いします。
さて、私から4月からの新入生の入学者選抜について触れたいと思います。一昨日の3月19日に一般入学者選抜の合格発表があり、先に帰国生選抜で決定していた合格者とあわせ、4月から皆さんの仲間となる新入生62期生が決まりました。私は全受験生の自己申告書を読みましたが、学校説明会やクラブ見学、文化祭等で、皆さんが充実した高校生活を送っている姿に憧れ、皆さんのような高校生活を送りたい、と箕高を志願した受験生が多くみられました。このように皆さんは既に後輩たちに見られている立場です。そのことは十分心に留めておいてください。
1-2年前のことですので、皆さんが箕面高校を受験する際に、自己申告書で何を書いたか忘れてしまったかもしれませんが、その中で皆さんが「箕面高校に入ったらこうしたい、ああしたい、こんな自分になりたい」として書いてくれたこと、それがまさに皆さんの入学前の初心であり、原点です。その気持ちを忘れてはいませんか?この機会に是非思い出し、今の自分の見つめ直しとこれからの方向性の確認の一助としてみてください。
また、時が前後しますが、3月1日、59期生の卒業式では、皆さんの先輩たちが箕高を巣立っていきました。厳粛な雰囲気の中、素晴らしい卒業式でした。三年間を通じて、勉学や行事や部活動に、また、生徒会活動など多岐にわたって頑張った卒業生たちは、とても輝いて見えました。皆さんも、先輩たちの後に続き、更にはそれを乗り越えて、箕高のChallenge精神を受け継いでいってほしいと思います。
冒頭で生活面について触れましたが、終業式にあたり私から一つ皆さんに厳しい話をさせてもらいます。それは遅刻についてです。しっかりと登校できている大半の生徒の皆さんには大変申し訳ないですが、校長があえてこの話をする、しなくてはならない意味も考えつつ、一緒に聞いてください。皆さんは箕面高校の年間遅刻数が旧第一地区の普通科の中で最も多いことを知っていますか。これは教職員、保護者、そして何よりも皆さん自身が極めて恥ずべき事態であると捉えています。心身の不調や急な病い等、やむを得ぬ理由はある場合は別にして、いわゆる寝坊等での「なんとなく遅刻」というものは、金輪際ストップしましょう。従来の生徒心得の一行めにある「8時35分までに登校し、授業を受ける体制を整える」を守ってください。雨が降ったら、自転車で登校する人は、より慎重な運転が求められますし、路線バスは遅れがちになります。そのことも織り込んで行動してください。社会に出たら、雨でバスが遅れたので仕事の約束の時間に遅れました、ということは全く通用しません。そういう人間を箕面高校から社会に送り出したくないのです。
自由こそ当校の校風を表すキーワードと思っている生徒諸君もいるかもしれませんが、少なくともこれは単なる自由ではありません。自由には必ず責任が伴いますし、これこそが自主・自律なのです。そして、自らの行動が周囲の方々(例えば授業をしている先生や、授業に参加しているクラスメート)にどのような影響を及ぼすか、彼らがどのように思うか、相手の身になって考え、責任ある行動がとれるように自分を律することが、本当の意味での自主・自律であることを再認識してくれたら嬉しいです。
新3年生となる皆さんは、何よりも自らの進路希望を達成する大切な学年となります。また、新2年生となる皆さんは、学校行事や部活動などの中心になる学年となり、また、授業の内容もより高度になる中で、2年後の進路実現を見据えた、これも大切な学年となります。いずれの学年も、明日からの春休みが皆の将来において貴重な時間であったと、後から振り返って思えるような日々になることを願って、私からの挨拶とします。
