4月8日の午前に今年度第1学期の始業式を行いました。午後の新入生の入学を前に、少し引き締まった雰囲気の新2・3年生に対して、次のようなメッセージを伝えました。
皆さん、おはようございます。今年度も箕面高校の校長となりました。よろしくお願いします。
春休みは有意義に過ごすことが出来ましたか。終業式でお話ししたように、これからの皆さんにとって意義のある春休みであったと信じています。
さて、のちほど 着任式で紹介します 9名の新しい先生方、さらには、午後に入学許可をする第63期生360名を加え、私と同い年の箕面高校にとっての63年めの年が始まりました。新しい年度の始まりにあたっては是非各自で学習面、生活面、部活動などの活動面において、1つずつでも良いので目標を立ててみてください。そしてそれを立てっぱなしにせずに、1日、1週間、1か月、学期、1年といった具合に、短期・中期・長期で見直していくことも大切です。少なくともその思いをもって様々な学校活動に臨んでください。最近よく触れていますが、これは今後皆さんが社会に出たら必ず直面する言葉のひとつ、PDCA(Plan、Do、Check、Action)のサイクルを回すということに繋がっていくものであります。
その目標を達成するための極意ってあると思いますか?残念ながらマニュアルはありませんが、少なくとも必要なのは、あきらめない心、必ずできると信じて立ち向かう強い心であると思います。そして、できない理由を探すのではなく、できるようになるためにはどうしたらよいか、そればかりを考えるのです。楽しみながら、前向きに、一生懸命に。そうすると不思議に何とかなります。一方で、最善を尽くしたけれどもうまくいかなかった、なんてこともあります。しかし、そのことを身をもって知ることも、きっと次の大きな一歩に繋がります。大切なのは、苦しみながらも前に進むこと、それにより必ず光が差し込み、道が広がります。皆さんには仲間がいますので、時には仲間とともに歩んでいくこともありましょう。それにより、自分だけでは出なかった力が湧いてくることもあります。そんな仲間作りも箕面高校で更に実践していってくれたら嬉しいですし、そのような仲間は間違いなく一生の宝物になります。
さて、3年生の皆さん。私と同時にこの学校に入った皆さんにとって、箕面高校の最後の一年が始まりました。1日1日を大切に、次のステップに向けて、学習・学校行事・部活動に、箕面高校での最終学年を悔いの残らないように過ごしてください。
2年生の皆さんは、今後に向けて学習面でしっかりと基礎から応用への展開を図っていってほしいと同時に、箕面高校の中心学年として学校行事や部活動等で活躍してくれることを期待しています。
両学年に共通するメッセージとして一つ。先ほど極意のお話をしましたが、私が信じている、知識や考える力が広がる勉強の仕方、それはある教科や科目を集中して勉強している中で、時折ふとそれに関係しそうな別の教科や科目に思いを馳せること。教科横断型学びの第一歩ですが、これにより発想や着眼点が広がり、元々学んでいた教科・科目と、横に目を向けた教科・科目の両方について、知識が増し、理解が深まり、真の実力がつきます。受験にも役に立ちます。人間力も上がります。総合的な探究の時間では、正にこの実践が求められます。今年度はこの授業が箕面高校で更にパワーアップされますので、自分と先生方を信じて、まずは真剣に取り組んでみてください。進路に向けた勉強やその基盤づくりにも必ず繋がります。
さあ、本日の午後、皆さん方の後輩となる第63期生がいよいよ入学します。箕面高校の良き伝統・良き校風を学校行事や部活動などの場において、言葉だけでなく、行動で示してあげてください。昨年と同じような話を入学式で式辞として述べますが、箕面高校のHPにある校長ブログにもその内容を載せますので、皆さんも是非目を通してください。この1年間も皆さん方一人ひとりが、充実した高校生活を過ごし、 健やかに成長する年となることを願って、年度初めの挨拶とします。
