文部科学省より、6月19日付で「令和3年度大学入学者選抜実施要項について(通知)」(以下「実施要項」)が発表されました。
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senbatsu/mxt_kouhou02-20200619_1.pdf
「実施要項」によると、
1)大学入学共通テストは、第1日程・第2日程・特例追試が設定されました。
(1) 第1日程 令和3年1月16日、17日
(2) 第2日程 令和3年1月30日、31日 ※(1)の追試験としても実施。
(3) 特例追試験 令和3年2月13日、14日 ※(2)の追試験として実施。
※第2日程は、長期休校による学習の遅れを理由に出願時に選択することができ、第1日程を病気などやむを得ない事情で受けられなかった受験生の追試にもなります。試験会場は47都道府県に設けられます。さらに病気などで第2日程を受けられない場合の特例追試験も、その2週間後に設けられます。
※大学入試センターは、「令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施大綱」に定めるもののほか、実施方法、出題教科・科目の詳細、時間割、試験場、出願手続、検定料、成績提供、経費等に関する要項を定め、令和2年6月30 日までに公表するもの、としています。
「令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施大綱」
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/06/05/1282953_006_1_1_1.pdf
2)一般選抜(一般入試)の試験期日は、令和3年2月1日から3月25日までの間。入学願書受付期間は、試験期日に応じて定める。合格者の決定は、令和3年3月31日まで。と定められました。
3)総合型選抜(AO入試)については、新型コロナウイルス感染症に伴う高等学校の臨時休業期間に配慮し入学願書受付を令和2年9月15日以降とし、その判定結果を令和2年11月1日以降に発表する。と定められました。
4)学校推薦型選抜(推薦入試)については、入学願書受付を令和2年11月1日以降とし、その判定結果を令和2年12月1日以降で一般選抜の試験期日の10日前まで(学校推薦型選抜で大学入学共通テストを活用する場合は前日までのなるべく早い期日)に発表する。と定められました。
「大学入試センター試験」に代わり、今年度(令和3年度入学者選抜)より実施される「大学入学共通テスト」は、本来ならば大幅な変更については受験の2年前に「予告」を公表すると言うルールがあるにも関わらず、昨年度、文部科学省より大学入学者選抜改革の2枚看板とも言える英語民間試験活用及び、国語・数学の記述式問題導入の見送りが発表され、56期生の皆さん・保護者の皆さま・先生方に大きな混乱、心配や不安を与えるものとなりました。
「実施要項」では、「平成33年度大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告(平成29年7月)」で示された通り、各大学の入学者選抜において入学志願者の「学力の3要素」(① 知識・技能の確実な習得 ②(①を基にした)思考力、判断力、表現力 ③ 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)を、多面的・総合的に評価する入試方法を行うこととされています。
今年度入試からの「大学入学者選抜改革」は、「高大接続改革」(「高等学校教育改革」・「大学入学者選抜改革」・「大学教育改革」)の一環として実施されており、その進捗状況について、何回かに分けて、その概要を紹介していきます。
高大接続改革について
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/koudai/index.htm
大学入学共通テスト(令和3年度)について
https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/shiken_jouhou/r3.html