10月の最後の日。1,2年生は芸術鑑賞会で宝塚大劇場に行きましたが、一方3年生は校長のキャリア教育講義を聞く日となりました。この講義は昨年も3年生に対して行いましたが、今年は表題を「私の履歴書から」として、生い立ちから始まり、中高大は受験失敗の連続だったこと、人間は奢った瞬間に失敗が始まること、なぜ商社マンから校長先生になったのか、箕面高校の校長として今感じていること等をお話ししました。最後にみんなへのメッセージとして申し上げたのは下記の点です。
(1)受験は失敗続きだったが、そこから這い上がる過程で成長してきたと思う。
(2)最初描いた法曹職は叶わなかったが、当初の目標である法学部に進んだことで、論理的思考の素地は身に付いた。
(3)住友商事時代に、基本的なものの見方や考え方は体得した。17年間の海外駐在経験はpriceless。住商で生涯の伴侶も見つけることができた。
(4)総合商社と学校(高校の校長職)は業界としては全く異なるが、必要とされる力は普遍的、共通している。住商の38年間の経験は、今この校長をするためにあったのかもしれない。
(5)自分自身の限界を簡単に決めないで!幅広く、粘り強く、まだまだできる!高校卒業直後の進路でこの先の人生が決まる訳では毛頭ない。「同質性の心地よさ」からの脱出を図ろう!そして、少しずつでもキャリアを積み重ね、耐性と変化への力を蓄えよう。ストレーターでなくても良い。
(6)社会の動きに敏感になろう。
(7)物事の本質を捉えよう。 (ex. 何を軸に考えるのか?何が本当の幸せか? 本当のやさしさとは何か?…)
(8)物事の結果 = 能力 x 熱意 x 心の在り様
とにかく、真面目に、一生懸命に立ち向かっていく人に、いつか光は輝く!
3年生の健闘と、これからの幸せな人生を心から願っての、50分のお話でした。