昨日開催された、校長・准校長が参加する、第49回府立学校教育シンポジウムにおいて、夜回り先生として著名な水谷 修先生の講演が行われました。水谷先生は現在「水谷青少年問題研究所」の所長をされています。演題は「壊されゆく子どもたちーその背景と教育の現場ですべきこと」というもので、どんなお話にあるのかと楽しみに思いながら講演を拝聴し始めました。
そこからの90分間、水谷先生の迫力とお話の内容に完全に圧倒され続けました。
私も昨年4月から教育の一端を担っているつもりですが、水谷先生が活動されている教育の世界、少なくとも水谷先生の活動そのものは、私にとっては概念だけの世界でした。それを自らの身体をはって実践されている方を目の前にして、ただただお話に聞き入るのみでした。生徒たち一人ひとりの自己肯定感を育むこと、これが教育の本質であると学びました。更に、教師は万能ではなく、事象に応じてそれぞれの専門家(医師、警察等)に任せることの重要性、市販薬によるオーバードーズの恐ろしさ等のお話が印象的でした。大人は決して子供を見捨ててはならず、夜から昼に子どもたちを引き戻すという大きな役割があることを改めて感じた次第です。
私が育った横須賀の隣町の高校である横浜市立金沢高校で元々教鞭をとっておられ、以前私が住んでいた逗子に今はお住いの水谷氏ということで、勝手にempathyを感じつつ、水谷先生が生徒を思う気持ちに自分も少しでも近づいていけたら、との思いを新たにしました。